今年も新入生オリエンテーションを行いました。先の日記に書いたとおり、2・3年生向けも今年度初めてやってみました。

 今年度はあらためて教科書で紹介された本をきちんと網羅するために、教科書チェック及び早めの発注を行っています(ってまだ未納品ですが……)
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 上の画像は、教科書掲載図書に巻こうと思っている「帯」です。よく「教科書に載っている本です」的な別置棚を造られる場合も多いとは思うのですが、私は、本来分類に従って置かれている場所を崩してしまいたくありません。

 ですから、今回入荷する本の該当分については、上の帯をつけておくことにしたのです。年度が終わればまた掲載図書も変わってきますから、はずしてしまえばいい。いつまでも残ってしまうシールなどは貼らない方がよい、というのが今のところの私の考えです。

 さて、以下はおまけ。

 新入生オリエンテーションで配布した「図書館のしおり」に書いた文章です。これは朗読などはせず、保護者の人と一緒に読んでくれ、と子どもたちには言いました。

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 新入生のみなさん、入学おめでとうございます。これから3年間、長いようであっという間に終わってしまう中学時代です。大切にすごしてください。

 さて、みなさんは小学校で勉強する中で、テストを沢山受けてきたと思います。正しい答えを書けば、良い点数がもらえますね?

 しかし、そうやって良い点数がもらえるのは、学校に通っている間だけの話です。

 おとなになり、社会に出てからのみなさんの人生で、「正しい答え」がはっきりしていることなんて、ほとんどありません。
 そして誰にとっても同じ、共通の「答え」もありません。

 では学校で勉強するのはムダなんでしょうか?

 そうではありません。
 学校にいるときは、先生が正しい答えへみちびいてくれることが何度もありますが、実はこれからみなさんが中学校で練習するのは、「自分で、自分なりの答えを見つける方法」だと思って下さい。

 そ・こ・で!
 ぜひ、○○中学校図書館を使いたおしてほしいのです。

 先生が授業時間が足りなくて言えないことや、そもそも授業とぜんぜん関係ないことや、たちの悪い冗談や、反対に超マジメなことも、図書館にはたくさんあります。

 まずは本を楽しみ、うんと手にとって下さい。そうすることでちょっと見えてくるものがあります。

 「自分なりの答えを見つける方法」のヒントが、きっとあります。

 知らないことは恥ずかしいことじゃありません。知らないのに知ったふりをすることがもっと恥ずかしいことです。
 分からないことは、図書館で調べましょう。
 先生や家の人にききましょう。

(ちなみに、「使いたおす」とは、「とことんまで使いつくす」ことです。図書館の本棚をたおすことではありません。念のため)

○○中学校図書館 司書
keep9

1.図書館とはなにをするところでしょうか?
 「自分で考える力」
 「沢山の情報の中から、正しく、必要な情報を探し出す力」
 「その情報を活用する力」
 「自分が経験したことのないことでも思いやれる想像力」
 「豊かで、繊細で、広く、でも打たれ強い心」

 を身につけるための場所です。本はそのための道具です。

 かんたんに言うと、「教養」を身につける場所です。

 みなさんが「ルール」をきちんと守れば、使い方は自由です。

 「教養」を身につけるやり方は、みなさんひとりひとりで違います。サッカーをやるときに、走り方やボールの蹴り方がひとりひとり違うように、図書館の本の使い方にも、みなさんひとりひとりに適した方法があります。
 司書は、みなさんにそのためのアドバイスをさせていただきます。


2.館内でのルール
 (1)館内では静かにして、周りの人に迷惑をかけないように気をつけましょう。
 (2)図書の取り扱いは丁寧にし、切り抜き・落書きなどは絶対にしないようにしましょう。まちがって破損したら、司書に申し出て修理してもらいましょう。
 (3)無断で図書を持ち出してはいけません。かならずカウンターで貸出手続きを受けて下さい。
 (4)閲覧した本や椅子、机の上のゴミなどは、きちんと後始末をしましょう。
 (5)(省略)。

3.館外への貸し出し
 (1)昼休み・放課後に毎日貸し出しを行います。
 (2)貸し出し期間は2週間です。ひとり3冊まで借りることができます。ただし、新しく入った本や、貸し出し予約が入っている本は1週間です。
 (3)月1回をめどに各クラスに25冊図書パッケージを貸し出しすることがあります。
 (4)自分が借りた図書を他の人に貸してはいけません。
 (5)借りた図書をなくしてしまった場合は、借りた人が弁償することを原則とします。
 (6)夏休み・冬休みなどの長期休業中は、期日を決めて貸し出しを行います(ただし春休みは点検作業のため、貸出しません)。

4.貸し出しと返却の手続き
 (1)貸し出し
 図書館利用カード(名前とバーコードが印刷されたカード)と借りたい本をカウンターに持ってきてください。パソコンで貸し出し手続きを行います。
(2)返却
 本を返す時も、カウンターで返却手続きの処理を受けて下さい。処理が済んだら、自分で本棚に本を戻します。場所が分からなくなったときは、司書に必ずたずねてください。
本は「日本十進分類法」(NDC)というルールに従って並んでいます。あとから借りる人が迷わないように、場所が分からないままいい加減に戻さないようにしましょう。
 デタラメに戻した人はすぐ分かってしまうぞ、気をつけろ!!

5.本をどうやって探したらよいか
 先に述べたように、図書館の本は、「日本十進分類法」(NDC)というルールに従って整理され、本棚に並んでいます。
 分類番号の順番に本が並んでいますから、まず探したい本の分類番号を調べましょう。分類番号表はこの冊子の巻末にも綴じてありますし、図書館の入り口にも貼ってあります。番号が分かったら、その番号の棚に行って探せばいいのです。
 もし、それでも本が探せないときは、「レファレンスサービス」を利用しましょう。
 レファレンスとは、あなたの欲しい本や情報を探すお手伝いを司書がすることです。
「何を知りたいか」
「どうして知りたいか」
を、詳しく司書に話して探してもらいましょう。
また、本を探すために、司書からもみなさんにいろいろ質問をすることがありますから、分かるかぎり答えるようにして下さい。

 訊くは一時の恥、知らぬは一生の恥だぞ!
2012.04.25 Wed l 図書館 l COM(0) TB(0) l top ▲
 ずいぶん御無沙汰でした。年度末・年度初めと県司書部会事務局の残務整理がまだ続いていて、なかなかブログを書く余裕がありませんでした。

兜

 写真は5月初旬まで飾る予定の兜飾り。

 さて、本日は5・6時間目を使ってのオリエンテーション(2・3年生向け)でした。

 一昨年までは国語の時間を使って学年最初の貸出を行っていたのですが、昨年度それがなかったことから、年間貸出ゼロ冊の「不読者」が多数発生してしまうことになりました。

 これはそれを避け、あらためて図書館の使い方をレクチャーするために行ったものです。

 主として、配置図を使って分類配架の説明、1年生のときにもやった「分類クイズ」の復習、そして読書の意義について自分なりに話しました。最後の15分ほどを使って最初の貸出作業。

 とりあえずこれで「借りる→返す→借りる」のサイクルが回り始める子が増えてくれるといいんですが。
2012.04.09 Mon l 図書館 l COM(0) TB(0) l top ▲

 「きゃりーぱみゅぱみゅ」という大変発音しにくい名前の女性歌手(?)の人が歌っている「つけまつける」という歌があります。



 「同じ空がどう見えるかは 心の角度次第」確かにそうなんですが、人間、「心の角度」次第で何とかなるものでもありません。修験道でいう「心頭滅却すれば火もまた涼し」なんて、むちゃくちゃそのものです(苦笑)。精神統一したって熱いものは熱い。絶対に涼しくなんかなりません。

 だから、この歌は「つけまつける」ことをすすめている。「つけまつける」と気分が上を向くよ、と教えています。形を変えると、気分も変わる。人間ってばかばかしいほど単純なところもあるのです。
 ではでは、そんな話を受けて図書館司書として、みなさんにおすすめしておくことはひとつ。

 本を持ち歩きましょう。

 読め、とは言わない。何でもいい。かっこつけでもアクセサリーでもいいから、文庫か新書みたいな小さな本を1冊、いつも持ち歩いてみましょう。

 結局一回も手にとって開くことがなくても、それはかまいません。
 形から入って、いつも本が手元にある、てことが大事なのだ。

 いつか、ケータイの代わりにふと本を取りだしてページに目を落とすことがあるかもしれません。とくに、中学の3年間で本と友だちになれなかった人、ぜひお試しのほどを。

 卒業、おめでとう。

          2012年3月9日 ○○中学校図書館
                               司書 keep9
2012.03.14 Wed l 図書館 l COM(0) TB(0) l top ▲
ひな壇

 先月末からひな飾りを置いています。時間がかかりましたが、キヤノンクリエイティブパークのムズカシイ方のキットを作ってみました。多少部品の貼り間違いとかはあるんですが……(どうか誰も気づきませんように)。

 市の健康増進課より、自殺対策事業予算の一貫として図書の寄贈がありました。

自殺1

自殺2

自殺3

 既に一部貸出中ですが……(借りられているのは「私の母はビョーキです2」と「マンガで分かる統合失調症」という中村ユキさんの本です)、ラインナップの選択は学校側に任されていたので、選書は私が行いました。

 それとは別に今年最後の予算消化による新着図書は以下の4冊。そのうちの「クロックワークスリー」は生徒リクエストによるもの。

新刊201203



2012.03.02 Fri l 図書館 l COM(0) TB(0) l top ▲
 昔々、男の子の夢といえば、なんといっても大型旅客機のパイロットでした。あの巨大な飛行機を自在に操縦して大空を飛ぶ、なんてかっこいいんだろうと。

 とはいえ、それは何ともぼんやりした「ただの夢」で、いったいどうやったらなれるものか子どもの私には全然分からない(笑)。

 というか、本当に本気でなりたいと思っていたら、まずはどんな勉強をすればいいのか調べればいいはずなのに、多少は将来について考え始める中学生になっても全然そんな下調べもしなかったってことは、要するに、本気じゃなかったってことだったんでしょう。

 というわけで、パイロットになったりはしなかった現在の私は、学校司書をしています。ただし、かなり強い誇りを持って。

 かくのごとく、小さい頃にあるぼんやりした「将来の夢」と、現実に大人になってやる仕事がぴったりと一致する人は大変に少ないのです。逆に、望んだわけでもなく偶然のめぐり合わせのような出会いで就いた仕事が、結果として「天職」になっちゃうこともある。

 夢のある者は希望がある   希望のある者は目標がある
 目標のある者は計画がある  計画のある者は行動がある
 行動のある者は実績がある  実績のある者は反省がある
 反省のある者は進歩がある  進歩のある者には夢がある

 これはよくネットでも見かける「夢を実現するためのコトバ」です。

 確かにこの通りだなあと思うし、説得力もあるんですが、実際にこの言葉の通りに実行できて成功している人に出会ったことは、私の人間関係がせまいせいで(苦笑)、まだありません。

 夢や目標が見出せずにもがいている人や、遠い目標に向けてモチベーションを上げるのに苦労している人にとって、「夢のある者には希望がある…」は半端なく厳しく、「自分はなんてダメなやつなんだろう!」と落ち込ませてしまう、鋭い刃でした。

 実際には、人生には偶然の出会いや、思いがけないめぐり合わせがあって、自分の夢と計画通りに人生をコントロールできることは(そんなには)ありません。目指す道から外れた寄り道だと思っていたものが、実はメインの道だったと気付くこともある。

 上のコトバが言うような、夢にもとづく「計画」や「行動」をやってみせるためには、なみたいていじゃない精神的なタフさが必要です。残念ながら、すべての人間がそんなエネルギーを持ち合わせているわけじゃない。

 じゃあ、平凡な私たちはどうすればいいか?

 ……私にも良く分からない。というのも無責任なんで、今言えることだけ書いておきますね。

 目の前に与えられたひとつひとつの課題(ミッション)を誠実にクリアしていくこと。

 100%でなくてもいい。いつもいつも全力投球ばかりできないかもしれない。それでも、地道にやっていけば、いつか偶然の出会いが助けてくれるかもしれないと信じて。

 ……ん。何か卒業記念みたいな文章になってしまった(苦笑)。でも、凡人にできることって、それしかないと思いますよ。
2012.02.20 Mon l 図書館 l COM(0) TB(0) l top ▲