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スピリットベアにふれた島 (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち)スピリットベアにふれた島 (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち)
(2010/09)
ベン マイケルセン

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 今回の3冊の課題図書の中で、これがいちばん読みやすく、また感銘が深かったような気がします。

 3冊の中からどれをお勧めするか、と言えば迷わずこれにするでしょう。

 何より、主人公コールの性格設定が、当初どうにもならないくらい「キレやすい子」とされているのが良い。実際のところこういうタイプの抑制の効かない少年というのは今どき珍しくないし、正直こういう人間はどうやったら変わることが出来るのか皆目見当もつかないからです。

 作者は、コールの心の移り変わりを、島の容赦ない自然描写と一緒にコツコツ積み上げることで、あり得ない人間の変化を説得力を持って実現してみせます。そのプロセスは、実にスリリングで興味深いものです。
 「神は細部に宿る」ではないけれど、「文学」だけができる力業でしょう。

 ただし、丹念に読んでいかないと、そういう細部を読み落としてしまうかもしれません。その意味で、速読気味に、台詞だけをピックアップして読んじゃうような子にはお勧めしかねる。
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2011.05.28 Sat l 図書館 l COM(0) TB(0) l top ▲
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