今年の3月に卒業した男子生徒が在学中にリクエストし、入荷後何度も借りて読んでいた本です。

 はっきり言って学校図書館に入れるか入れないかという眼で見ると、タイトルでかなり損をしている本だと思います(苦笑)。中身を読まないで判断しようとしている国語の先生だと、おそらく速攻で却下するのではないか。


虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)
(2010/02/10)
伊藤 計劃

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 では別のタイトルであったとして、ふつうの中学校の司書さんが入れるかどうかといえば、これまたやっぱり入れないでしょうね。むしろ対象年齢は、中学生の読解力の水準が決して高くない現状を鑑みれば、高校生以上かもしれない。

 しかしながら、それでも必死で食らいついて読み切ろうという中学生にとって、この物語は相当なトラウマを残す作品になるでしょう。戦争ルポやフィクションをある程度読んで準拠枠を作ってしまっている大人が読むのと違って。

 間違いなく傑作です。……とんでもない誤読さえしなければ。
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2011.08.27 Sat l 書評 l COM(0) TB(0) l top ▲