昔々、男の子の夢といえば、なんといっても大型旅客機のパイロットでした。あの巨大な飛行機を自在に操縦して大空を飛ぶ、なんてかっこいいんだろうと。

 とはいえ、それは何ともぼんやりした「ただの夢」で、いったいどうやったらなれるものか子どもの私には全然分からない(笑)。

 というか、本当に本気でなりたいと思っていたら、まずはどんな勉強をすればいいのか調べればいいはずなのに、多少は将来について考え始める中学生になっても全然そんな下調べもしなかったってことは、要するに、本気じゃなかったってことだったんでしょう。

 というわけで、パイロットになったりはしなかった現在の私は、学校司書をしています。ただし、かなり強い誇りを持って。

 かくのごとく、小さい頃にあるぼんやりした「将来の夢」と、現実に大人になってやる仕事がぴったりと一致する人は大変に少ないのです。逆に、望んだわけでもなく偶然のめぐり合わせのような出会いで就いた仕事が、結果として「天職」になっちゃうこともある。

 夢のある者は希望がある   希望のある者は目標がある
 目標のある者は計画がある  計画のある者は行動がある
 行動のある者は実績がある  実績のある者は反省がある
 反省のある者は進歩がある  進歩のある者には夢がある

 これはよくネットでも見かける「夢を実現するためのコトバ」です。

 確かにこの通りだなあと思うし、説得力もあるんですが、実際にこの言葉の通りに実行できて成功している人に出会ったことは、私の人間関係がせまいせいで(苦笑)、まだありません。

 夢や目標が見出せずにもがいている人や、遠い目標に向けてモチベーションを上げるのに苦労している人にとって、「夢のある者には希望がある…」は半端なく厳しく、「自分はなんてダメなやつなんだろう!」と落ち込ませてしまう、鋭い刃でした。

 実際には、人生には偶然の出会いや、思いがけないめぐり合わせがあって、自分の夢と計画通りに人生をコントロールできることは(そんなには)ありません。目指す道から外れた寄り道だと思っていたものが、実はメインの道だったと気付くこともある。

 上のコトバが言うような、夢にもとづく「計画」や「行動」をやってみせるためには、なみたいていじゃない精神的なタフさが必要です。残念ながら、すべての人間がそんなエネルギーを持ち合わせているわけじゃない。

 じゃあ、平凡な私たちはどうすればいいか?

 ……私にも良く分からない。というのも無責任なんで、今言えることだけ書いておきますね。

 目の前に与えられたひとつひとつの課題(ミッション)を誠実にクリアしていくこと。

 100%でなくてもいい。いつもいつも全力投球ばかりできないかもしれない。それでも、地道にやっていけば、いつか偶然の出会いが助けてくれるかもしれないと信じて。

 ……ん。何か卒業記念みたいな文章になってしまった(苦笑)。でも、凡人にできることって、それしかないと思いますよ。
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2012.02.20 Mon l 図書館 l COM(0) TB(0) l top ▲