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他自治体の学校司書さんと個人的にお話しする機会がありました。
ざっくり要約すると、
◯校長先生は読書教育に大変熱心である(それ自体はすばらしい)
◯図書館改革にも熱心である(それ自体はすばらしい)
◯なので配架の仕方にも一家言ある(この辺からちょっとあやしくなる
◯NDCにこだわらず(!)子どもが見つけやすい本の集め方並べ方を(ああ!

NDCってパソコンOSにおけるWindowsやmacOSのようなもので、一応使い方の基本を分かっていないとパソコン自体が使えないというものですよね? この校長先生は、いわば子ども専用のめっさカンタンなOSを用意せよ、大人用のOSは今教えなくてもいい、というわけです。……どう思いますか?

実際のところ、NDCにしっかり準拠した配架をしている場合、調べ学習の時間などでそんなに子どもたちが面食らったり資料を探すのに時間がかかったりするわけではありません。そもそもそんな風に迷う子たちがいると思うからこそ学校司書という存在がいるわけで、本の案内どころか資料の調べ方から索引の引き方まで全部教えるよ!という環境なので、こと配架方法に関して変に子どもに独自ルールの配架を作ってまで歩み寄る必要は本来は全然ないはずです。

司書が常駐していない学校図書館で、担任教諭が図書館に関して無知であるということならともかく(残念ながらそういう学校は全国的にはまだまだ多いでしょうが)、学校司書が常駐している状態で独自の配架を持ち込むのは、正直違和感があります。

子どものパターン認識能力は決して侮れるものじゃありません。

例えばある児童が9類(文学)の「ルルとララ」シリーズから「お菓子作り」の本が読みたいなと思った場合、一度5類の料理やスイーツの本の場所を教えてあげれば、次からはちゃんとそこの棚に行けるようになります。子どもは自分が知っていることは知らない子にどんどん教えてくれますから、その知識は水平展開していきます。
自分が好きな本が置いてある場所は子どもはよく憶えています。カウンターを司書が離れられないときによくやる手ですが、ある絵本の場所を案内するとき、「『おしりたんてい』の場所のひとつ上の棚にあるよ」「右上にあるよ」「下にあるよ(エトセトラ)」知ってる場所を基準にして教えてあげることがしばしばある。そうやって子どもは知ってる本の置き場所の数を増やしていきます。学年が上がっていくと、あるときその並び方にひとつの法則があることに気づくことがあるかもしれません。もちろん1年生最初のオリエンテーションで「あいうえお順だよ」と言いはするけれど、理解しているとは思ってないので、ゆっくりと時間をかけて分かってもらえればいい。

小学校は6年間あります。コンスタントに図書館を利用する時間さえ日常の授業に組み込んでいただければ、基本的な図書館の使い方は身につきます。
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2018.07.15 Sun l 学校図書館 l COM(0) TB(0) l top ▲