学校で勉強するというのは、長い人生の中でごく始めのわずかな期間に過ぎません。
高校卒業後に就職するとすればたった
3年後、大学に進む人も
早ければ7年後には、学校に通う時期は終了です。
その後は、きみたちはそれぞれの学び舎を巣立ち(大人はこういう言い方、好きですね(苦笑))、社会の中で見つけるであろう自分の仕事をすることになります。
今はまだ、1年間という時間さえも「長い!」ときみたちは感じているでしょうが、人間にとって時間の流れは、年を取っていくごとに体感速度がどんどんアップしていきます。間違いない。
ですから、これからの年月はきみたちにとって、今まで以上にあっという間の数年間になるでしょう。
学校で学べる時間は、ほんのあと少しだけ、ということです。
さらにやる気を無くさせるようなことをあえて言えば、学校で勉強したことのうち、細かい知識は使わないものからどんどん忘れてしまいます!
「いや、オレは今でも大して覚えてないから」(
それは論外!!)というのはさておき、せっかく苦労して勉強して覚えたことなのに、使わないでいると水漏れのごとく忘れていくんですよこれが(苦笑)。
たとえば、きみが自動車工場で自動車を造る仕事に就いたとしたら、毎日毎日どうやって仕事をうまく回して欠陥のないクルマを造るかで頭がいっぱいになり、社会科の歴史についての用語や年号などはきれいさっぱり忘れてしまう。
しまいには、日本が昔中国やアメリカ・イギリスと戦争していたことさえ忘れてしまうかもしれない。 個人的には、さすがに上のような歴史については絶対忘れてほしくないけれど、「使わない知識は忘れる」という厳しい現実はどうしてもある。
ですからこのコラムでは、
「中学を卒業してからも絶対に忘れてはいけないこと」を書いておきたいと思います。
(1)わからないことは独りよがりに判断しないで、他人に意見をきこう 三人寄れば文殊の知恵、ということわざがあるけれど、中国には
「ダメな靴職人でも三人集まれば一人の諸葛亮に匹敵する」という同じ意味のことわざがあるとのこと。ひとりの知識や知恵には限りがある(忘れることもあるし!)けれども、ふたり以上集まることでとんでもない間違いは減らすことが出来ます。
相談できる友だちや家族・先輩後輩仲間をたくさん持っておくのはそういう意味でも大切です。
人生の大切な決断を、自分一人のせまい考えで決めてはいけませんよ。
(2)自分がされていやだったことは、他人にもしない 当たり前のことかもしれませんが、意外に出来ない事なんですよ。こういう説教をしている当人が出来てないことがありますから(笑)。
逆に、人にしてもらって助かったこと・うれしかったことは忘れないでおいて、他人にも同じことをしよう。
これでだいぶ世の中は平和で住みよくなります。
(3)人を殺してはいけない 「当たり前だ!」と言いたいですか? 意外かもしれないですが、人間というのは
簡単に他人を殺す生き物なのです。
過去の戦争の歴史を見てみましょう。
「命令だったから」「殺さなければ自分が死んでたから」色々言いわけはあるかもしれないけれど、そんなふうにして人を殺した「ふつうの人間」を数えていったら、何億人あっても足りないくらいでしょう。
なにも特別におかしい人間が殺すのではないのです。人を殺すのは、どこにでもいる、ただの人間です。
戦争となればなおさら、そうなります。
旧約聖書に出てくる神様が「殺してはいけない」とわざわざモーセに言ったのは、そう言っておかないと人間はたやすく殺してしまうものだから。
人を殺してはいけません。 以上、
絶対に忘れてほしくないことだけ長々と書きました。ちなみに、(1)の文殊の知恵は、
「読書すること」も含まれてますからね!(あやうく書き忘れるところだった)
卒業、おめでとう。
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