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 今年3月に、昭和時代の仮面ライダーと平成ライダーが対決!なんて映画が公開されたらしいですね。
 らしいですね、というのは私はたまたまテレビで流れた予告編しか視ていないからなのですが(笑)、今年最後のコラムは、ちょっとそれにからめたお話です。

 1972年に初めて放送された「仮面ライダー」では、オープニングナレーションでこんなセリフが流れていました。

 「仮面ライダー本郷猛は改造人間である。彼を改造したショッカーは世界征服をたくらむ悪の秘密結社である。仮面ライダーは、人間の自由のためにショッカーと戦うのだ!」

 もともと仮面ライダーというのは、知能体力ともに優れた本郷猛という青年が秘密結社ショッカーに拉致され、その身体を切り刻まれて改造手術を施され、バッタの飛翔力とパワーを移植された改造人間としてよみがえるところから始まります。そして、悪の命令通りに動かすための脳の改造をされる前に脱出し、自分を改造したショッカーと戦うようになるのです。
 彼にとって「戦い」とは、正義のためとか平和のためとかいう以前に、自分自身の自由を取り戻すための戦いだったのです。

 「正義の味方」と呼ばれるテレビや映画のヒーローは、仮面ライダー以前にもたくさんいました。
 しかし……

 第1作の「仮面ライダー」が放映開始されたのは、1972年です。

 沢山のおびたたしい人命が失われ、かろうじて生き残った人々にもぬぐいがたい大きな傷を残した第2次世界大戦が終わってから、まだ27年しか経っていません。
 戦争を経験した世代の人々が、まだ現役でバリバリ働いている時代でした。
 当然、「仮面ライダー」の製作スタッフたちも、プロデューサー以下、戦争体験世代ばかりでした。
 ○○中図書館の蔵書にもある「仮面ライダーをつくった男たち1971・2011」に載っている話ですが、プロデューサーの平山享さんは、十代のころ、東京大空襲で焼死・溺死した沢山の遺体を片付けるために、軍の命令で作業に駆り出された事があるそうです。

 幼いわが子を守ろうと、両腕で子どもを抱え込んだ母親と子どもの焼死体が川に沈んでいた、ということも書かれています。

 平山さんだけではありません。
 出演者やスタッフたちにとって、戦争とは絵空事ではない、なまなましい実体験だったのです。

 そういう人たちが新しいヒーローを創りだそうとしたとき、「正義のために戦う」という言葉を嫌ったのは、当然のことでした。
 スタッフたちが経験して来た戦争というものは、常に美しい正義・大義名分をかかげて始められるものだからです。そして簡単に終わらせることができない。もうご立派な正義なんてこりごりだ。
 正義という言葉は、彼らにとって、さっぱり信用ならないもの、当てにならないものであったでしょう。

 その代わりに選ばれたのが「人間の自由のために戦う」という言葉でした。
 そう、戦争しようとする国が真っ先に奪い去ろうとするもの、それは人間の自由です。

 自由な意志を持たず、命令通りに敵を殺すことが出来る人間こそ、戦争をする国がいちばん欲しがる国民の姿です。それは人間の脳を改造してしまうことによって意志を奪い、リーダーの手足として働かせる秘密結社ショッカーのイメージそのものではありませんか。

 これからみなさんにとって、さらにしんどい時代がやってくるかもしれません。
 今持っている自由を、絶対に手放さないでください。

 自由を、正しく使って下さい。

 それこそ、仮面ライダークウガ・五代雄介が叫んだように、「みんなに笑顔でいてほしい」っていう目的のために、自由を使ってくれるとうれしいです。
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2014.12.15 Mon l 図書館 l COM(0) TB(0) l top ▲

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