今週、久々に裏面まで使ったコラムを図書館だよりで書いたのですが、思うようにまとまらなくて困りました。今回も、若干着地がハードランディングな感じもしないではないですが……。中学生に分かってもらえるだろうか?

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 みなさん、「超うぜぇ」とか「ムカつく」という言葉を使うときがありますか?

 ……いや、「良くないから使っちゃいけない」という話をしたいのではありません。

 きみが「うぜぇ」「ムカつく」という言葉を使うとき、そう口に出したときの自分のフクザツ・ビミョーな気持ちを、その言葉が「100%」「正確に」表現しているものだろうか?と言いたいのです。

 たとえば、きみが「うぜぇ」というときの気持ちと、あなたの友達のAくんやBくんが「うぜぇ」というときの気持ちは、全くおんなじものだと言い切れるかい?という話。
 たぶん、「そりゃ全く同じなわけがない」ってきみは言うだろうね。人間の感情はそれこそヒトそれぞれに違うものだから。

 でもそこで「うぜぇ」「ムカつく」っていうような「おんなじ言葉」を使ってしまったら、その言葉を聴いて受け取る人間は、きみのフクザツ・ビミョーな感情をなかなか理解できない。

 「うぜぇ」って言いたいわけではないはずなのです、ほんとうは

 他のたくさんある言葉の中からちゃんと選んで表現できさえすれば、きみはきみ自身の感情をもっと正確に、伝わるように、言葉に出せるはずなんだ、と私は思います。

 分かるかな?

 「うぜぇ」「ムカつく」はとても粗(あら)い言葉です。
 たとえて言うなら、スカスカの網のようなものです。感情をすくい上げようとしても、そのスカスカの網の間から、ほんとうに伝えたい気持ちはバラバラとこぼれ落ちてしまいます。

 もっともっと気をつけて、言葉を選ばなくてはいけない。

 そうだ、恋愛小説を読んでごらん。

 有川浩「レインツリーの国」のような小説を読んでみよう。

 「好き」「愛してる」というシンプルな言葉だけでは伝わらない気持ちを、どれだけ言葉を重ねて、選んで、連ねてぶつけなくては伝わらないものかが良く分かる。

 いちばん良いのは、実際に恋愛をしてみることだ(ただし、今のきみの年齢で恋愛しようと思ったら、親や先生がたにぜったい迷惑をかけないこと!)

 自分の思いを伝えるのにどれだけ苦労しなくてはいけないかが良く分かるでしょう。
 伝えられたと思っても実は伝わってなかったり、とんでもない誤解をされていたり、という場面にきみは沢山出くわすことになるでしょうね。

 だから、言葉の引き出しが大切なのです。

 「うぜぇ」って言いたくなるときの自分の気持ちをよーく見つめて分析してみてごらん。
 もっとほかの、自分の気持ちにぴったりと合う言葉がほかにあるんじゃないかい?

 「ない」と言うなら、それは広い意味での国語の勉強が足りないのだ。異性に気持ちを伝えるときと同じくらいの一生懸命さで、言葉を学ぼう。

 読書ってのは、そのために「も」必要なのです。
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2010.11.03 Wed l 図書館 l COM(0) TB(0) l top ▲

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