田舎の学校で図書館司書をやっていていちばん不利なことは、大書店が近くになく、本をじかに手に取って品定めをする機会に恵まれないことです。
ちなみに県庁所在地にある某大書店へは、列車の往復で千円程度、クルマで往復2時間はかかります。どちらも決して高くはない給与(気を遣った言い回しですが……(苦笑))の中から交通費を出すにはキビシイ距離です。
それに、そうした大書店にしたところで、小学校と中学校の間のボーダーに位置する、いわば
準・児童書(青い鳥文庫であるとか、角川つばさ文庫といった辺り)ともいうべきジャンルの本の品揃えは大して良くありません。
そうした本を実見するのは、福岡市のような大都会に出たときか、年1回のブックフェアに参加出来たときくらい、
「運が良ければ」「機会があれば」というレベルです。
困るんですよ~~。これは本当に困る。 大人向けの本(で、その中で中学生にも読める本)であれば、新聞の書評やアマゾンの書評・書評ブログを参考にすることも出来ます。実際、そうして選書した本は少なくない。
同じ校区内の小学校の司書さんとは良く連絡を取り合っていますが、今現在のうちの中学校の蔵書の傾向からすると、来年春入学の新1年生の読書水準には厳しいかもしれないと指摘されたばかりです。
なおさらそうした本の情報が欲しいけれど、情報だけでは……う~~ん。
手に取って、ちゃんと見てから購入したい。これは贅沢な悩みではないはずなんですが。
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というか。
雑誌とコミックばっかりですね。
そこで公共図書館が児童書を全点買いをしているわけです。(自慢らしい。
でも、書架に収まりきれずにかなりの資料が閉架に行ってしまうんです。そして、
ほとんどの児童はOPACで探すことはできません。本末転倒でございます。
幸い、同じ県庁所在地の商店街の中に、奇特にも絵本専門店があったりします。
ただ、いかんせん商店街だけに交通の便が悪すぎて、そこへだけに行くのというのもなかなかままなりませんね。細々ながら絶対に消えない需要だけはあるが、供給がない、と。これってアリ?ですわ本当。
他の司書ブログなどを見ても、ブックフェアへの出張を許可してくれない、とかそんな景気の悪い話があったりしますね。読書振興、したいのかしたくないのか良く分からない行政(苦笑)。
けれど、絵本や低学年むけの本を中心とした品ぞろえで、高学年向けや中学生むけの本はほとんどありません。
普通の書店の方がたくさんおいてあるぐらいです。(苦笑)
その年代の読書離れってきっと想像以上で 本が売れないのでしょうね・・・。
中学校でのそうした種類の本の選書は、それほど新しいものに執着する必要もないかと思うので、小学校高学年向けの定番人気の本から、内容のあるものを選べばいいのではないでしょうか。
校区内の小学校にある本は、すでに読んでいてほとんど顧みられなかったりするので、小学校の蔵書もチェックが必要でしょうね。
他の学校の蔵書をみせてもらうとか、公共図書館から借りてみるとかしてみて、じっくり選書していけば充分だと思いますよ~。がんばってくださいね。
いずれは小中一貫化がされる計画があるうちの校区なので、蔵書の重複の可能性については気にしています。とくに本文でも触れた青い鳥文庫など、ダブらないようにと考えていますが、いっぽうで「地獄堂」シリーズのように新書で決定版が出ちゃう場合など(入れちゃったけど)扱いに困りますね(笑)。
まめに、できるだけアンテナを張り巡らす。王道なしですけど、これしかないですね。
児童書は、利幅が少なくサイズもばらばらで回転も悪く、書店にとってはあまり扱いたくないものです。以前、「児童書専門店を開きたい」と友人に言ったら「利幅ないからやめとけ」と言われました。だから、専門店の店舗数も少ないのでしょう。道楽でやるしかないんじゃないかと。
本屋にいても新刊に疎いんじゃ仕事にならんです。新刊情報につねに飢えています。
年に一度のブックフェア(見本市)だけだとどうも情報少なすぎますよね(苦笑)。
誰か佐賀の成金さん、児童書専門店やってみないかい(爆笑)。
最近、Twitter上の「ひこ・田中」さんのつぶやきが面白いなと思います。絵本をはじめとした児童書の紹介が多くて。