ハンセン病という病気を知っていますか?

 図書館にある「総合百科事典ポプラディア」第8巻を引いてみると、こう書かれています。

「らい菌による慢性の感染症。かつては、らい病とよばれていた。発病すると皮膚や末しょう神経がおかされるが、感染力はきわめて弱い。聖書などにもみられる古くから知られる病気で、長いあいだ原因がわからず、治療法もなかった。そのため不治の病としておそれられ、患者とその家族は長いあいだ、差別と偏見を受けつづけてきた。(後略)」(P291)

 そして、その差別と偏見は、病原体が解明され、治療法が普及したあとも、さらにずっと続いたのです。

 8年前にも、熊本のあるホテルが元患者の団体の宿泊を拒否した事件がありました。

 こうした、ハンセン病元患者が受けつづけて来たような、むごい差別はなぜ起こったのでしょうか?


 ……「無知」のためです。

 本当にはよく知らない。でもコワイらしい

 コワイものに近づきたくない。

 自分の家族のような「守るべき存在」がいた場合、その無知(なあんにも知らないこと)から来る偏見(かたよった考え)を「自分は○○を守らなくちゃ!」という旗じるしのもとに正当化してしまう人も出てきてしまいます。

 これはハンセン病だけのことではありません。

 HIV感染者・AIDS患者に対してもそうでした。ニュースで報道されたり、本で読んでそういう差別事件を知った人もいることでしょう。

 やりきれない話ですが、同じことが今でも起こっているのです。

 原発の周りの地域から避難してきた人々への差別。

 「放射線がうつる」と言われた子どもたち。


 もちろん、そうした心ない仕打ちをする人間はごく一部に違いないでしょう。

 しかし、どんな人々の集まりの中にも、物を知らないことから来る下らない偏見によって、他人を傷つけてしまう愚か者が必ず出てきてしまいます。


 ……みなさんは、そうならない!という自信はありますか?

 大丈夫だ!と言う人は、偏見というものをあまく見すぎています

 無知からくる偏見は、まさに自分が知らないから出来上がってしまうものです。

 自分がなにを知らないのか、ちゃんと分かっていれば、偏見に落ち込まずに、「とりあえず棚上げにして、あとで勉強してちゃんと考えよう」と思うことが出来るのです。

 ためしに、図書館にある百科事典をめくってごらんなさい。百科事典の厚さ、ページ数を見てみよう。世の中、あなたが知らないことだらけだと分かりますね?

 自分が「知らない」ということを知り、それをちゃんとわきまえれば、差別する人にだけはならないですむはずです。分かるかな?
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2011.04.25 Mon l 図書館 l COM(0) TB(0) l top ▲

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