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お久しぶりです。学校変わりました。義務教育学校なのは変わりませんが、後期(中学校)担当に復帰しました。今度は小中でひとつの図書館ですので、半分半分的な分担となります。というわけで、見張りを作成。
ユニコーンガンダムペーパークラフト
趣味が分化してるのでどれくらい食いついてくれるか分かりませんが。
2019.05.15 Wed l 学校図書館 l COM(0) TB(0) l top ▲
他自治体の学校司書さんと個人的にお話しする機会がありました。
ざっくり要約すると、
◯校長先生は読書教育に大変熱心である(それ自体はすばらしい)
◯図書館改革にも熱心である(それ自体はすばらしい)
◯なので配架の仕方にも一家言ある(この辺からちょっとあやしくなる
◯NDCにこだわらず(!)子どもが見つけやすい本の集め方並べ方を(ああ!

NDCってパソコンOSにおけるWindowsやmacOSのようなもので、一応使い方の基本を分かっていないとパソコン自体が使えないというものですよね? この校長先生は、いわば子ども専用のめっさカンタンなOSを用意せよ、大人用のOSは今教えなくてもいい、というわけです。……どう思いますか?

実際のところ、NDCにしっかり準拠した配架をしている場合、調べ学習の時間などでそんなに子どもたちが面食らったり資料を探すのに時間がかかったりするわけではありません。そもそもそんな風に迷う子たちがいると思うからこそ学校司書という存在がいるわけで、本の案内どころか資料の調べ方から索引の引き方まで全部教えるよ!という環境なので、こと配架方法に関して変に子どもに独自ルールの配架を作ってまで歩み寄る必要は本来は全然ないはずです。

司書が常駐していない学校図書館で、担任教諭が図書館に関して無知であるということならともかく(残念ながらそういう学校は全国的にはまだまだ多いでしょうが)、学校司書が常駐している状態で独自の配架を持ち込むのは、正直違和感があります。

子どものパターン認識能力は決して侮れるものじゃありません。

例えばある児童が9類(文学)の「ルルとララ」シリーズから「お菓子作り」の本が読みたいなと思った場合、一度5類の料理やスイーツの本の場所を教えてあげれば、次からはちゃんとそこの棚に行けるようになります。子どもは自分が知っていることは知らない子にどんどん教えてくれますから、その知識は水平展開していきます。
自分が好きな本が置いてある場所は子どもはよく憶えています。カウンターを司書が離れられないときによくやる手ですが、ある絵本の場所を案内するとき、「『おしりたんてい』の場所のひとつ上の棚にあるよ」「右上にあるよ」「下にあるよ(エトセトラ)」知ってる場所を基準にして教えてあげることがしばしばある。そうやって子どもは知ってる本の置き場所の数を増やしていきます。学年が上がっていくと、あるときその並び方にひとつの法則があることに気づくことがあるかもしれません。もちろん1年生最初のオリエンテーションで「あいうえお順だよ」と言いはするけれど、理解しているとは思ってないので、ゆっくりと時間をかけて分かってもらえればいい。

小学校は6年間あります。コンスタントに図書館を利用する時間さえ日常の授業に組み込んでいただければ、基本的な図書館の使い方は身につきます。
2018.07.15 Sun l 学校図書館 l COM(0) TB(0) l top ▲
 図書館の仕事とは直接関係ない私事に属することかもしれませんが、社会教育・表現教育という点で言えば決して無関係というわけでもありません。
 現在、私は市内の市民ミュージカル劇団に参加しています。一部の方はご存じでしょうが、私は歌も歌いますし(多少自信もあります)、演技もやります。参加している劇団は小中高生が中心ですが、大人団員もサポートします。今回、初めて定期公演を野外の特設舞台で行うことになり、そのためのクラウドファンディングを始めました。
 ミュージカルを通して感動を分かち合いたい!〜『林姫哀話』〜と銘打っています。

 「伝える」ことは、読書を始めとする様々な刺激や感動を他人に手渡すことですが、普段接している小学生たち、中学生たちも例外ではなく、「伝える」ことが苦手です。いわゆる委員会活動でも、意見を求めても沈黙してしまう時間が非常に多いのです。
 「間違っちゃいけない」「笑われるんじゃないか」という、日本の子どもたちが幼少の頃から植え付けられている心の殻を打ち破るのは容易なことではありません。

 ミュージカルをはじめとする演劇活動、表現する活動は、こうした心の殻を破って、「伝える力」を養う可能性を秘めています。

 私の住んでいる町は、決して人口が多いとは言えず、こうした文化活動を続けて行くには残念ながら財政的基盤が充分とは言えません。

 このブログを読んで下さる方へ、もし何かしらの縁を感じて下さいましたら、少しでも結構です。ご支援をお願いいたします。
ミュージカルを通して感動を分かち合いたい!〜『林姫哀話』〜
林姫哀話チラシ
2017.09.05 Tue l 身辺 l COM(0) TB(0) l top ▲
 司書という職種に就くような人間は、典型的文系人間の場合が多いと思われます。
 たとえば9類の選書に悩んだりするのはいわば「贅沢な悩み」であって、むしろ楽しい作業ということになるでしょう。

 じゃあ文系人間にとって苦手な分野は何でしょうか?
 例を挙げれば、0類の中のコンピュータテクノロジーに関する分野、4類の化学・物理といった分野、5類の技術系分野あたりでしょうか。思い当たる方も多いでしょう。

 ですからなおさら自分が苦手でスルーしがちな分野こそ情報収集に努めて、意識してアンテナを張って選書候補を探し続けないといけないでしょう。

 私にとっては、「プログラミング」もそのひとつです。

 幸い、筒井康隆さんの「パプリカ」「朝のガスパール」当時からのICTブレーン(この表現正しいのか自信がない)として知られるプログラマーの中村正三郎さんのブログにはかなり有益な情報をいただいています。

 今までも、『小学生からはじめるわくわくプログラミング』やその第2弾・『ルビイのぼうけん』といった図書を入れてきましたが、これらは中村さんのブログで知ったのです。

 今回は、学研まんが入門シリーズのひとつ、『はじめてのプログラミング』です。表紙画像はこちら。

hajimeteno.jpg

 調べ学習のときのポプラディアとギネス世界記録くらいしか手に取られない0類、ぜひ興味持って欲しいですね。
2017.06.25 Sun l 図書館 l COM(0) TB(0) l top ▲
全く泣き言は言いたくないのだが言わせて欲しい。なぜに「ゾロリ」と「サバイバル」は製本があんなにもろいのだ。

「科学漫画サバイバルシリーズ」は、歴史や科学の問題をオールカラーのキャラクター漫画の形で解説するコミックシリーズだ。また「かいけつゾロリ」については言うまでもあるまい。低学年向けエンターテインメントのスーパーロングセラーである。

 これが、本当に、ページがパラパラ取れてしまうのだ。

 もちろん、小学校1年生からの低学年児童の本の扱い方が荒いのは分かっている。上からぎゅーと押すし。

 この2シリーズには、良くある図書館用の堅牢製本版というものはない。したがって通常版が全てであり、背割れなどが起こったらもう、買い替えるしか手がない。
 
 もちろん、買い替えはしますよ。それは作者や出版社に対する正当な対価だ。だからといって、目の前で壊れた本が積み上がっていくのを指をくわえて見てるのが平気なほど図太くもないのである。
 
 何とかならんもんだろうか。

 今回はオチのない、ただのボヤキでした。
2017.05.21 Sun l 図書館 l COM(0) TB(0) l top ▲